新型コロナウイルスの影響で中止となった全国高校総体の代替大会となる体操の全日本高校選抜鯖江大会最終日は25日、福井県の鯖江市総合体育館で行われ、女子は宮田笙子(福井・鯖江)が個人総合で4種目合計56・750点を出して頂点に立ち、芦川うらら(静岡・常葉大常葉)が東京五輪予選の種目別ワールドカップ(W杯)シリーズで3連勝中の平均台を14・950点で制した。
芦川は東京五輪出場を狙う得意種目で貫禄を示した。平均台で技の難度を示すDスコアが6・4の高難度の構成を大きなミスなくまとめ、全体トップの得点をたたき出し「難度を上げた技が認定されたのは良かった」とうなずいた。
姉たちの影響で1歳から体操を始めた。種目別W杯シリーズの平均台で3連勝し、日本体操界で五輪代表に最も近い位置にいる。夢舞台を見据え「演技の質を高めていきたい」とさらなる成長を誓った。