完投勝利を挙げた森浦。7球団のスカウトにアピールした 阪神大学野球秋季1部リーグ第1節第1日(21日、ほっともっと神戸)当初の5日の予定から16日遅れて開幕。昨秋優勝の天理大が11-1の六回コールド(特別ルール)で追手門大に快勝。先発のドラフト候補左腕・森浦大輔投手(4年)が7奪三振1失点で完投した。関西国際大は7-0で甲南大に七回コールド勝ち。
やっと力を示す舞台に立てた。プロ注目の天理大・森浦が175センチ、71キロの細身の体をしならせて投げ込む。この日の最速は145キロ。被安打3、7奪三振の1失点でコールドゲームの6回を完投だ。
「春がなかったので、しっかりとプロに向けてアピールする場所があってよかった。ストレートはそんなによくなかったが、変化球のコントロールがよかったので打ち取ることができました」
コロナ禍で予定より16日遅れのリーグ開幕戦は今年初の公式戦。最速148キロの関西大学No.1左腕を視察するため、7球団のスカウトが集まった。阪神・山本スカウトは「カーブ、スライダー、チェンジアップがあってゲームを作れるね」。中日・山本アマスカウトチーフ補佐も「左だし、(右打者の)インコースにいい球がある」と評した。
同僚の大石航輝外野手(4年)とともに、森浦は10月26日のドラフトへ向けてプロ志望届を提出したばかり。「ストレートのスピードと切れを出したい。一戦一戦全力で投げてアピールしたいです」。10月17日からのリーグ最終節までフル回転を誓った。 (宮本圭一郎)
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