5者連続を含む17奪三振。1954年春に明大・秋山登がマークした六大学最多の1試合22奪三振には及ばなかったが、バックネット裏に陣取った国内全12球団のスカウト陣からは絶賛の嵐だ。
ロッテは9日のスカウト会議で1位指名候補として名前を挙げており、榎チーフスカウトは「左投手でナンバーワン。真っすぐも変化球も制球がいい。千葉出身だし…。いや、地元だからじゃなくても欲しい」と猛プッシュ。ヤクルト・小川GMは「制球力、球の力は申し分ない。カットボールの使い方も前よりよかった」と高評価した。
東京六大学は8月に1回戦総当たりで観客数が上限3000人で春季リーグ戦を開催し、秋は2回戦総当たりで上限も5000人に増員した。早明の好カードには4200人の観衆が訪れた。
小宮山監督はエースの17奪三振に「想定内。あれだけのボールを投げるのだから、『自信を持って投げてこい』と送り出している」と驚きは見せず、さらなる活躍に期待を寄せた。ドラフト注目選手がめじろ押しの熱い戦いが始まった。(赤堀宏幸)
「1週間前の社会人対抗(13日の日立製作所戦、5回1失点)より、余裕を持って投げていた。もちろん左でナンバーワン」
「1位でないと、取れない投手」
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