大相撲の元横綱朝青龍のおいで、21歳のホープ豊昇龍が1日、報道陣の電話取材に応じ、新入幕で臨む秋場所(13日初日、両国国技館)に向けて心境を語った。この日は、茨城県つくばみらい市の立浪部屋で再入幕の明生らと15番ほど取ったという。腰痛が持病だけに「番付発表後、初の稽古なので軽めにやった」と慎重に調整している。
激しい取り口が持ち味で「まわしを取っても突き放しても、相手に動き負けない相撲を取りたい」と理想を口にする。速さには自信を持つが、幕内では立ち合いでのさらなるスピードアップが必要になりそうだ。
優勝25度を誇る偉大な叔父には畏怖の念を抱く。本場所で負けた時は連絡があるそうで「言ってくれることに間違いはない。本当にすごい叔父さんが、自分を褒めてくれるようにならないと」と発奮材料にしている。
同学年の琴勝峰が先場所で入幕した。豊昇龍も後を追うように、すぐさま幕内に上がり、若手への注目が高まっている。早くも横綱、大関戦を期待する周囲に対し「そのうち、闘うんじゃないですかね」と不敵に笑い、大物感を漂わせていた。
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