18日に急死した俳優、三浦春馬さん(享年30)が出演予定だったTBS系「おカネの切れ目が恋のはじまり」(火曜後10・0)が、代役を立てず、収録途中だった4話で完結する形にして放送されることが30日、分かった。複数の関係者によると、台本を書き直し、残された共演者で今後撮影に入る。9月15日から放送がスタートすることも決まった。
三浦さんの生涯最後の演技が、作品として残される。
「おカネの切れ目が恋のはじまり」は、お金に対する価値観が正反対の男女が繰り広げるじれキュンラブコメディー。女優、松岡茉優(25)が主演し、三浦さんは、玩具会社の御曹司でお金にルーズな相手役で出演。亡くなる前日の17日まで撮影に参加していた。
だが、4話の途中まで収録していた矢先に、三浦さんが帰らぬ人に。制作サイドでは、ドラマの放送自体を見送ることも検討されたが、協議を重ねた結果、「三浦さんの最後の作品をお蔵入りさせるべきではない」との意見もあり、4話完結のドラマとして放送することを決めたという。
現在は、物語として成立するように台本を練り直しており、台本が完成し次第、共演者のスケジュールを調整して撮影に入る。スタート日は9月15日になることも決定。近くTBSが発表するとみられる。
三浦さんは14日に同作への出演が発表された際、インスタグラムでドラマを紹介。「日に日に暑くなって参りましたが、キャスト、スタッフ一同、テレビの前の皆様に9月から、より笑って頂きたく撮影に励んでおります! 楽しみにしていてください!」と意欲を見せていた。インスタは、これが最後の更新となっていた。
三浦さん自身も楽しみにしていたドラマが放送されることになり、天国で喜んでいるにちがいない。
★「せかほし」で追悼テロップ
三浦さんがMCを務めるNHKの紀行番組「世界はほしいモノにあふれてる」(木曜後10・30)が30日、放送された。死去後、新しい出演作品が放送されるのは初めて。冒頭では追悼テロップが流れた。この日は「キッチンから世界旅行」と題して世界の食を紹介。三浦さんの笑顔に、ネット上では「亡くなったなんて信じられない」などと改めて悲しみの声が相次いだ。番組は生前収録した3本分の1本で、残りは8月20日、27日に放送。番組は継続する予定。
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