デビュー26年目を迎えた4人組バンド、TOKIOの長瀬智也(41)が来年3月末でグループを脱退、ジャニーズ事務所を退所することを22日、ファンクラブサイトで電撃発表した。退所後は「芸能界から次の場所へ」とクリエーターに転身する。城島茂(49)、国分太一(45)、松岡昌宏(43)は音楽の方向性の違いからたどり着いた「円満離婚」と明かし、同事務所の関連会社「株式会社TOKIO」を設立して独立。リーダーの城島を社長にグループ活動を継続する。
ファンが待ち続けたTOKIOのバンド活動再開が幻と消えた。
長瀬は22日午後8時半にファンクラブサイトで「来年の3月をもって芸能界から次の場所へ向かいたい」とグループ脱退とジャニーズ事務所の退所を発表。「また何処かでお会い出来たら、僕のやりたかった事を分かって頂けるよう邁進するだけです」(原文ママ)と来年4月からフリーになり、裏方のクリエーターとしてスタートを切る。
1990年に事務所入りして丸30年。「5つの楽器の音となんて事のない言葉だけで心を動かすバンドの素晴らしさをジャニーさんが教えてくれました」と前社長で恩師の故ジャニー喜多川さんに感謝した。
TOKIOは長瀬がボーカル&ギター、城島がギター、国分がキーボード、松岡がドラム、2018年にグループを脱退して事実上芸能界を引退した山口達也氏(48)がベースを担当。1994年のデビューから24年連続でNHK紅白歌合戦に出場するなど、ジャニーズ屈指のバンドグループとして絶大な人気を誇った。
だが、山口氏脱退の影響もあり、2017年8月発売のシングル「クモ」を最後に音楽活動はなし。今年5月に結成したジャニーズのチャリティーユニット、Twenty★Twentyのメンバーから外れた。
長瀬はTOKIOが出演する福島県産品PRの新CMにも姿がなく、次第に退所報道が過熱。フジテレビ系「白線流し」やTBS系「池袋ウエストゲートパーク」などで俳優としての評価も高いが、退所後はその姿が見られなくなる。
長瀬の退所について、城島、国分、松岡が東京都内で本紙などの取材に対応。松岡は「円満離婚です」と強調した。18年の山口氏の脱退前から話し合いを重ね、約1年前に「彼(長瀬)がやりたい音楽がこっち(TOKIO)じゃないと分かった」と経緯を説明した。
ジャニーズでは、昨年1月にタレントからプロデューサーに転身した同事務所の滝沢秀明副社長(38)がいるが、松岡は「引退ではない」とキッパリ。「長瀬は音楽にかかわらず映画などいろんなものに興味がある」とクリエーター業に軸足を置きつつも、将来表舞台に復帰する可能性は大いに秘めている。
3人はジャニーズ事務所の関連会社「(株)TOKIO」を設立し、城島が社長、国分と松岡が副社長に就任して新生TOKIOとして活動。長瀬と城島、国分、松岡の3人は違う船に乗り、それぞれの海原に向かいオールを漕いでいく。
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