9、10月に大型連戦となりそうだが、先のことを心配するよりも、チームとして早く通常な姿に戻すこと、落ち着いて戦える状態にすることが先決。特に打線だ。
広島戦で点をとったとはいえ相手の状態が悪かったこともある。打撃10傑に阪神選手が一人もいないという全体的に低調な中で、落ち着いて試合をできる状況を作るにはある程度、メンバーの固定が必要だと考える。
近本や糸井、ボーア、梅野、大山、マルテらは固定メンバーだろうが、問題はそれ以外の選手たち。特に2番、ポジションでいえば二遊間ではないか。上本か糸原か、または木浪か北條か。そのあたりの選手の調子が総じて上がっていない。
成績が悪い状況で日替わりで出場しても、なかなか結果は出にくいし、本人たちも苦しくなる。だからこそ首脳陣が「この選手を使いたい」「この選手が必要」というのを決めて1週間なり、長い目でチャンスを与えることが必要ではないか。
借金が6あり、目の前の試合を勝つことは大事だが、日替わりのスタメンでは低調な状態がズルズルと続きかねない。流動的なポジションを固定することで、その選手を通常運転させられれば、チームとして落ち着いて戦える雰囲気ができてくるはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)
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