後半42分にヘディングで決勝点を奪ったオナイウ(撮影・蔵賢斗) 「明治安田生命Jリーグ」はJ1の9試合がリモートマッチ(無観客)で行われ、昨季覇者の横浜Mは湘南に3-2で競り勝って初勝利を挙げた。
昨季の王者が選手層の厚さを示して初白星をつかんだ。横浜Mは後半18分から同時に出場したMF天野、MF水沼、FWオナイウが3ゴールを生み出した。過密日程を考慮し、5人に増えた交代枠を生かした策が的中したポステコグルー監督は「交代選手がエネルギーを与えてくれた」と褒めた。
3人の同時投入で、昨季までの4-3-3から4-4-2に。右FWの仲川が左MFに移り、右MFには水沼が入った。天野は中盤の底から配球し、流れを変えた。
途中出場で2得点の天野は「出るチャンスがあったら何とかインパクトを残したかった。チームも勝利できて本当にうれしい」と胸を張った。昨夏にベルギー2部のロケレンに期限付き移籍。1年ぶりに復帰しただけに「成長した部分を見せられた」と喜んだ。
「あとから出てきた選手がエナジーを吹き込んでくれた」とポステコグルー監督。得点王のFW仲川はこの日無得点も、充実の選手層の厚さを示した。リーグ連覇への第一歩を踏み出した。