第2キャンプ2日目を終え、オンライン会見したエンゼルス・大谷翔平投手(画像は球団提供の映像をスクリーンショットしたもの) 【シアトル(米ワシントン州)4日(日本時間5日)】日本時間では5日に26歳の誕生日を迎えた大谷翔平(エンゼルス)が、キャンプ再開後、初めてビデオ会議システム「ZOOM」を使っての会見に応じ、現在の仕上がりなどについて語った。大谷が話した主な内容は以下の通り。
————キャンプが始まり、みんな集まった。
「でも、2箇所に分かれてやってますし、時間帯も違うので、実際に会うのは5人ぐらいですかね。5〜6人で回ってるので、あんまり全員でやっているという実感はないですけど、 ユニホーム着てやったりとか、そういうのは全然違うかなと思うので、より練習に気合いは入る」
————投手としての状態は? 100%で投げられるか?
「最初から100でいきますけど、どういう反応が返ってくるのか、少し不安はある」
————18年シーズンは50イニングの短い投球回数だったが、投手として学んだことは?
「自分の何が有効で、何が有効でないか、まったく日本と同じ感じでまずはやってみて、その中でここはいいな、ここはよくないな、と選別しないといけないなというのがあるので、そこが一番勉強にはなったかなとは思うんですけど、勉強になった時点でけがをしてしまったので、それを今年どれだけ生かせるか」
————新しいメカニックについては?
「よりシンプルにはしたいなっていう。それはずっと思ってたので、それが試合のレベルで力んだりするとできなくなったりするので、よりシンプルに投げたいなと常に思ってます」
————打撃フォーム。前足の上げ下げについて、この3カ月間で答えは見つかったか。
「たぶん上げないと思います。上げる上げないは、特に大きな違いではないというか、結果的に足が着いた時にどういうふうにボールを待ってる姿勢でいられるかってところの方が大事なので、始動の部分はあんまり気にはしてない」
————60試合。有利に働くのか? 不利なのか? いろんな見方があるが。
「個人的にも復帰して、ピッチャーとしての1年になると思うので、最初から最後まで(1年間)ずっと、ということを考えると、不安の方が大きいかなと思うんですけど、短期の方がそういう不安は特にないのかなと思う」
————開幕が4カ月遅れたことで、自分にとってプラスになったことは?
「最初に開幕している状態だと、ピッチャーとして復帰できてないですし、たぶん、マイナーに行きながら、移動しながらになってたと思うので、結構、しんどかったのかなぁと思う部分はあるんですけど、そういう意味ではピッチャーとしての調整期間をしっかり設けられたっていうのは、一つプラスじゃないかなとは思います」
————26歳の誕生日。肉体的なピークをどう捉えている? 二刀流としてここまで来て。
「状態はいいかなと思ってますし、毎年毎年、ベストというか、ベストを更新している状態で来ているとは思っている。過去、もっと良かったんじゃないかな、っていう感覚の方があると思うので、自分自身でもやっぱり、そういう過去を美化したがる傾向がある。感覚的にはすごくいいですけど、それがベストかどうかっていうのは、よくわからない」
————当面は無観客。
「調整の仕方は変わらないかなと。ただ、いざ試合になった時に気持ちの面で、本当に公式戦の感覚でやれるのかっていうのは、不安はある。テンションの上がり具合は違うと思いますし、結構、そこに左右される感じは個人的には持っているので、一つ大事な要素ではあったかなと思うんですけど、気にしてもしょうがないので、始まってから慣れるしかない」
————新型コロナウィルスの感染拡大で、プレーしない決断をした選手もいる。
「何が正解なのかっていうのがよく分かってないところではあると思うので、できることをまずやるしかないですし、僕はもう、一人で暮らしているので、私生活で誰かとっていうわけでもないので不安はないですけど、家族がいる人は不安じゃないかなと」
————球場外ではウイルスやデモなどがあり、家にこもる生活が続いた。私生活ではどういう時間の過ごし方を?
「ほとんど家と球場にいた。移動してないので、家にいる時はまず自分でご飯食べないといけないですし、余った時間は暇なので、本を読んだり、ゲームしたり、寝たり、けっこう寝てたかもしれないですね」