【ニューヨーク4日(日本時間5日)=竹濱江利子通信員】米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(31)はシムゲーム(対戦形式の登板)中に、スタントン外野手のライナーが側頭部付近を直撃。練習が一時中断する事態となった。田中はその後精密検査を受けるためニューヨーク市内の病院へ向かった。
キャンプ再開初日に衝撃が走った。昨季のポストシーズン以来約8カ月ぶりにヤンキースタジアムのマウンドに立った右腕はこの日、打者相手に対戦形式でトーレス、ジャッジと主砲相手に登板。ノーワインドアップからワインドアップに変えるなど新しい投球スタイルも披露し、3打者連続で安打性の当たりもないなど順調に進んでいたが、4人目の打者となったスタントン外野手への4球目、強いライナーが田中の側頭部付近を直撃しマウンドに倒れこんだ。スタントンもショックを受け頭を抱え打席でしゃがみ、トレーナーらが即座にマウンドにかけよる事態となった。騒然の雰囲気に包まれたフィールドはチームメイトもマウンド周辺に集まり、球場で流れていた音楽も止まるなど練習は一時中断した。約5分倒れた状態が続いたが上体を起こし、スタッフに両脇を支えられながらも自らの足でゆっくりと歩きフィールドを後にした。試合を想定した対戦形式で行われていたため、マウンドの前にはネットが設置されていなかったが、練習再開後にネットは準備された。球団によると、田中の意識はしっかりしており、会話もでき、自力で歩けるという。精密検査の結果は明らかになっていない。
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