一回、空振り三振に倒れるボーア。いまだ左腕からヒットなし。大丈夫か!?(撮影・門井聡) (練習試合、オリックス1-1阪神=九回引き分け、13日、京セラD)まるで真価を試されているかのように、左腕との勝負が続いた。ボーアは殻を破ることができずに4タコに終わった。期待と不安の間で揺れる矢野監督も、さすがに心配が上回ってくる結果だ。
「やっぱり初めての対戦で、これからやろうけど。もっともっと打ってくれたり(走者を)かえしてくれたり、それを望んでいるので」
助っ人は先発の田嶋の前に2打席凡退すると、六回は無死一、二塁で山田と対戦。絶好機で二ゴロ併殺に倒れた。八回2死二塁でも、海田に遊ゴロ。春季キャンプを含め、左投手との対戦は18打席無安打(16打数無安打、2四球)となった。
メジャー通算92発も、来日前から弱点が囁かれていたが、さすがに目を背けられない結果に-。
指揮官は「(打てる球を)見送ってしまっている部分もある。慣れていきながら。自分のスイングができる回数が増えてきたら」と願ったが、現実は深刻に考えざるをえない。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、試合をテレビ観戦した星野氏は左腕投手の目線から厳しく言い切った。
「この内容では、対左では非常に使いづらい。特にクリーンアップを任せるわけにはいかない。打てそうな気配を全く感じない。スライダーなど外へ逃げる変化球に全くタイミングが合っていなかった」
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