昨秋のラグビーW杯日本大会で8強入りに貢献した福岡堅樹(27)=パナソニック=が14日、オンラインで記者会見を開き、7人制日本代表の引退を表明した。今後は夢である医師への道を優先する。1年延期となった東京五輪は断念することになったが、来年1月開幕予定のトップリーグには出場する予定という。福岡は、「自分の中で後悔しない人生をいきたい思いが強かった。元々アスリートとしてこの道に挑戦すると決めた時から、自分の中でラグビー選手として引退するタイミングは考えてきた。自分の人生の中で大きな決断をする時に、必ずどの選択が一番後悔をしないだろうかと考えてきた。今回の選択も自分の中で一番スッキリできるものだった」と理由を説明した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京五輪の延期の可能性が出てきた時から7人制引退は考えていたという。3月に延期が発表されたときには、「延期になっっちゃたなと、すんなりと受け入れることができた。自分はこういう運命だったのかな、と。落胆はあまりなかった」と清々しい表情を見せた。
来年1月開幕の来季トップリーグには出場する予定。「やるからには必ず優勝を目指したい。自分自身、パナソニックで優勝経験がない。後悔しないように、みんなと笑って終えられるようなシーズンにしたい」と笑顔を見せた。
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