新型コロナウイルス感染拡大でリーガ・エスパニョーラが中断しているスペインだが、ここに来て再開への動きが加速している。だが不安要素として、選手の負傷が増える可能性があるという。スペイン『アス』がレポートしている。
スペイン政府のスポーツ上級委員会は先に、4つのフェーズに分けたリーガ再開のプロトコルを発表。それに従えば、選手たちはクラブの用意する宿泊施設で一人ひとり隔離生活を余儀なくされる可能性があり、スペイン・フットボール選手協会が反発している状況だ。
選手たちが恐れているのは、そうした生活によるストレスの増大及び、それに関連した負傷であるという。マドリー自治大学のスポーツ心理学研究者であるラファエル・マテオス氏は、ストレスと負傷の関係性について、次のよう語る。
「負傷はとても複雑な現象で、様々な原因によって生じてしまうものです。その中の一つがストレスであり、負傷に苦しむ可能性を高めてしまいます。選手たちが先行きの分からない隔離生活や、感染への恐怖を感じながら過ごすとすれば、高い確率で負傷が増えるでしょう」
実際、フランスのフットボール選手会が発表した研究結果によれば「4選手の内3選手が負傷を恐れている」らしく、その理由はリーグ再開の2試合目から「負傷が6倍に増える」ためであるという。
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