NHK大河ドラマ「徳川慶喜」やTBS系「渡る世間は鬼ばかり」に出演した文学座の俳優、金内喜久夫(かねうち・きくお)さんが28日、がんのため東京都内の病院で亡くなった。87歳だった。福岡県出身。
妻はフジテレビ系アニメ「サザエさん」の波野イクラの声などで知られる桂玲子さん(80)。葬儀・告別式は家族葬で営まれ、喪主は玲子さんが務める。関係者によると、新型コロナウイルスの終息後に、改めてお別れの会を開く予定だという。
金内さんは1963年に文学座研究所に入所し、故杉村春子さんらと共演した。文学座の演出家、西川信廣氏(70)によると、金内さんは糖尿病の持病があり、2018年秋にがんが発覚。当時は舞台で全国を巡業していた。19年春に診察を受けた際に転移が判明し、医師から余命半年を宣告されたが、昨年まで舞台に立つなど最後まで役者魂を燃やした。昨年末の劇団の納会では変わらぬ姿を見せていたが、今年に入って入退院を繰り返していた。
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