新型コロナウイルスに感染し、今月2日に退院した日本協会の田嶋幸三会長(62)が23日、本紙の単独ウェブインタビューに応じ、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の「秋春制」への移行をアジア連盟(AFC)に提案したことなどについて語った。(取材構成・宇賀神隆)
--退院後の生活は
「まだ(自主隔離で)1人暮らし。5月6日(緊急事態宣言終了)までの約1カ月は続ける」
--Jリーグの再開も状況は厳しい
「新型コロナウイルスを制圧できなければ何もスタートできない。Jリーグの再開時期も、いろいろな可能性がある。対応は難しい」
--ACLの秋春制移行については
「AFCに提案している。ACLが9月まで延期されたとして、11月の決勝までに全ての試合を組み込むと各国のリーグ戦やカップ戦ができなくなる。(決勝は)来年の5月とせざるを得ない。来年以降も(年またぎを)続けていくのがいい」
--日本代表のスケジュールも全て止まっている
「世界中に影響が出ている。国際連盟もAFCも、代表のスケジュールが組めない状況。ただ、今は選手たちが所属クラブでしっかりトレーニングができるようになることが重要。早く練習が再開できるようになればいい」
--Jリーグへの支援について
「1990年代、日本協会が厳しい財政状況になったときにJリーグに助けていただいて、代表の強化などができた。Jリーグとは持ちつ持たれつの関係。Jリーグの各クラブが財政的に厳しくなるところが今後、出てくるかもしれない。そのときのために融資や給付などの準備をしておかないといけないと考えている」
この記事をシェアする