無観客でのオープン戦のスタートを翌日に控えた2月28日、甲子園で練習を行った阪神ナイン。感染防止へ注意してきたはずだったが…
ギャラリーページで見る今こそ前を向いて、正しい生活を-。新型コロナウイルス感染拡大のため、開幕が延期されているプロ野球。球界のみならず世界中が危機に瀕している中、ヤクルト、西武を日本一に導いた名将で阪神の臨時コーチなども務めた広岡達朗氏(88)は5日、「正しいことをするチャンス」と強くメッセージを発した。
阪神の選手がプロ野球界で最初に新型コロナウイルスに感染してしまいました(藤浪、伊藤隼、長坂)。あえて厳しい言い方をしますが、教育がいい加減な証拠です。徹底できていない。「こうしなさい」「これは我慢しなさい」と、理由とともにきちんと伝えていれば、不必要に外出することはなかったはずです。
何事も「言いました」だけで終わるのが一番、ダメです。わたしの経験上、人間というのは10人いたら5人は話を聞いていない、もしくは批判的だと思った方がいい。そう思えば腹も立ちません(笑)。だからこそ根気よく伝えて、実践させていくことが大事。野球も一緒ですよ。
「言いました」で終わらせてはいけない。納得させて、やらせて、はじめて指導したことになる。たとえば阪神は昨シーズン、102個もエラーをしました。甲子園は土ですが、人工芝の球場が増えた中で、この数字はプロとはいえません。ところが今年もエラーが目につきました(実戦23試合で25失策)。
これはもう指導者の責任です。言っているだけでやらせていない。そう言われても言い訳出来ないでしょう。ある意味、阪神に最初に感染者が出たのは必然だったと考えて、これを教訓として、もう一度、フロント、チームともに襟を正して欲しいと思います。