Jリーグは19日、臨時の実行委員会を開催。新型コロナウイルスの感染拡大で全公式戦が中断し、4月3日を目指す再開後も変則日程が予想されて公平性を保つのが難しいことから、今季のJ1、J2を降格なしとすることを決めた。J2、J3からは上位2チームが昇格するが、一定の試合数を消化することができないなどの事態に陥れば、大会不成立として昇格チームをなしとする可能性も判明。公式戦再開の可否は25日に判断する。
通常は東京・文京区のJFAハウスで行われるJリーグ実行委員会。しかし、この日はウェブ会議で開催。特例で今季の降格はなしとする大会方式の変更が決まると、同じくウェブを利用した記者会見でJリーグの村井満チェアマン(60)が背景を説明した。
「競技上、大きく公平性を損ねる想定もできる。それでものみ込んで、スポーツに向かっていこうという目線合わせをした」
新型コロナウイルスの感染拡大で、2月24日にJ1、J2など計94試合の延期を決定。3月18日の再開を目指していたが、中断期間はさらに延長された。
現在目標としている4月3日に再開できても、地域の感染状況によって試合を開催できず、敵地で連戦を余儀なくされるチームが出ることも考えられる。再開がさらに遅れれば、代表選手が抜ける五輪期間中の実施も視野に入る。そうした中でもリーグ戦を行うため、降格なしという決定に至った。