練習を見つめる宮出ヘッドコーチ(左)。高津監督(右)を支える (撮影・加藤圭祐) ヤクルトの新首脳陣に迫る新連載の最終回は、宮出隆自ヘッドコーチ(42)。長年打撃コーチを務め、今季からは高津臣吾新監督(51)の右腕となってチームをまとめる立場となった。重視するのが徹底した『意識付け』。5年ぶりのV奪回へ、『高津野球』を浸透させる重要な役目を担う。
全ては高津監督のため、ヤクルトのため-。沖縄・浦添キャンプで、宮出ヘッドコーチはほとんどの時間をグラウンドで過ごした。昼食を取る時間はわずか5分ほど。投手陣再建へ指揮官はブルペンを視察する機会も多く、代わってチーム全体に目を光らせていた。
2012年に現役を引退し、13年に指導者人生をスタートさせて8年目。肩書は「ヘッドコーチ」になった。全体を見渡さなければいけない立ち位置。心がけるのは徹底した『意識付け』だ。
「チームの方向性だったり、『(高津監督は)こういう野球をやるんだよ』という意識付けは何よりも大切にしないといけない。念仏のように毎試合同じことを言っています」
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