J1浦和に今季加入したU-23(23歳以下)オーストラリア代表DFトーマス・デン(22)が15日、さいたま市内での全体練習終了後、取材に応じ同代表の主力として出場が見込まれる東京五輪へ不安を口にした。
「現状ではオリンピックがどうなるか分からない。もちろんキャプテンとしてプレーできることは幸せだが…」
新型コロナウイルス感染防止で、同クラブでは取材での接触を極力避けるためパソコンを通じたビデオ通話を導入。東京五輪開催も不安視される中、五輪でどのようなプレーをしたいかと問われると「難しい質問だ」と厳しい表情で、「しっかり準備するだけ」と言葉を絞り出した。
1月末に加入した助っ人は、新型コロナ禍でまだ公式戦に出場できていない。「毎日、テレビ電話で家族や親友と連絡を取り合って気持ちを整理している」と必死に前を向いた。 (宇賀神隆)