(オープン戦、西武7-2ヤクルト、13日、メットライフ)ヤクルト・石川は毎回走者を背負ったものの、ゴロを打たせて粘る持ち味を発揮した。この日、バッテリーを組んだのは嶋。中村だと外角球を要求する場面で内角を突かせるなど、配球も攻め方も違う。相手球団にとっては、こちらの方が厄介な存在になるかもしれない。
開幕が予定通りなら、石川は六回も続投していただろう。先発投手は登板日から逆算して調整するので、開幕日が見えないところが難しい。
確かなのは、20日以降は練習試合を行い、開幕後は公式戦を143試合こなすということだ。練習試合でも公式戦でも、選手がやらなければならない作業は同じ。より長丁場になったシーズンを乗り切るためには、ここまで順調に仕上がった体を維持することより、体に貯金をつくっておくことの方が大事だ。
新たな開幕日は10日前には分かるはずだから、それから登板日に向けて調整しても間に合う。それまでは投げ込む日や走り込む日をつくるなど、強弱をつけた日々を送ることを勧めたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)
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