ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選は11日、アンマンで行われ、男子ウエルター級5位決定戦で岡沢セオン(鹿児島県体協)が中国選手に5-0で判定勝ちし、五輪出場を決めた。日本男子の出場権獲得第1号となった。
岡沢の自力での五輪切符獲得は、厳しい闘いとなった日本男子を勇気づけた。日本連盟の本博国強化委員長は「いろいろな経験をして、精神的にも強くなった。(5位決定トーナメント初戦で)強いタイの選手に勝ったのも大きい」とたくましさを見せた岡沢をたたえた。
岡沢は、宿舎で同部屋のフライ級の田中亮明(岐阜・中京学院大中京高教)がこっそりと自身の分の洗濯をしてくれるなどの気遣いに感謝。「日本男子をなめてほしくない。みんなでメダルを目指したい」と力を込めた。(共同)