プロボクシングのミニマム級で世界主要4団体の王座に就き、東京五輪を目標にアマチュアに転向した高山勝成(36)が10日、プロへの復帰を表明した。寝屋川石田ボクシングクラブに所属し、ライトフライ級で闘う。高山はインターネット電話「スカイプ」で取材に応じ「アマチュアでの経験を生かしながら、プロでやり残したことを達成したい」と意気込んだ。
高山は2月から本格的に練習を再開しており、37歳となる5月12日までの復帰戦を想定している。プロでの試合は2016年8月以来。
高山は17年4月にプロを引退し、東京五輪を目指した。プロ経験者を認めない当時の日本ボクシング連盟に反対され、日本スポーツ仲裁機構への調停申し立てや署名活動を続け、18年10月にようやくアマ登録を認められた。昨年8月の全日本選手権東海地区選考会のフライ級で敗れて五輪への道を断たれ、引退の意向を示していた。