女子フェザー級準々決勝でフィリピン選手(手前)に判定勝ちし、五輪出場を決めた入江聖奈(右)。五輪のボクシング女子で日本勢初出場となる=アンマン(共同)
ギャラリーページで見る ボクシング・東京五輪アジア・オセアニア予選第7日(9日、ヨルダン・アンマン)女子フェザー級準々決勝で入江聖奈(19)=日体大=が昨年の世界選手権優勝のネスティー・ペテシオ(フィリピン)を4-1の判定で破り、五輪出場を決めた。2012年ロンドン大会で採用された五輪のボクシング女子で日本勢初出場となる。
素直で物おじしない19歳の入江に重圧は関係なかった。昨年の世界選手権で圧力負けした相手に開始早々、勢いよく右ストレートを放った。攻め手を緩めず、最終ラウンドも文句なしの快勝。笑顔で両腕を突き上げた。
「今まで勝った試合の中で一番うれしい。世界女王に勝って決めることができて最高」
ボクシング漫画「がんばれ元気」に影響され、小学2年でグローブをはめた。強くなりたいという少女時代からの夢は大きく広がる。「世界の強豪に負けず、東京五輪では絶対に金メダルを取りたい」。真夏の東京へ、胸をときめかせた。