プロボクシングの大橋ジムの大橋秀行会長(54)が4日、横浜市の同ジムで取材に応じ、所属するWBA、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)の次戦が予定通りに開催されるかを心配した。
井上は日本選手初の世界主要3団体王座統一戦(4月25日=日本時間26日、米ネバダ州ラスベガス)で、WBO世界同級王者のジョンリール・カシメロ(31)=フィリピン=と対戦予定だが、米国でも新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあることから、「どうなるか。正直ちょっとわからない。(試合を)やるかどうかの話」と困惑していた。
今後の状況次第で、米国が日本からの入国を拒否する可能性があることから、井上は試合の約3週間前にラスベガス入りする当初の予定を早める可能性があることを示唆していたが、大橋会長は「ビザが下りないと行けない。そういう問題がある」と年明けに申請したビザがまだ下りていないため、今すぐに渡米することはできないとした。
井上の状態については「いいですよ。すごく。明日も(スパーリングを)やるし」と順調であることを強調。「(予定通り試合を)やるつもりで、100%でスパーリングも練習もやっている」と集中できていることを明かした。
大橋ジムは2月28日から3月14日まで、午後6時から同7時半までのジム内への入館を制限しているが、その時間にジム内の消毒作業を毎日行い、消毒液を大量に確保するなどの新型コロナウイルス対策を行っている。