米アップルのiPhone6(左)とiPhone7=米シカゴ、2016年9月(AP=共同) 米アップルは2日までに、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の旧機種で基本ソフト(OS)を更新すると動作が遅くなる問題を巡る集団訴訟で、最大計5億ドル(約540億円)を米国の消費者に支払う和解案に同意した。
アップルは、アイフォーン「6」や「7」などの保有者を対象に、1台当たり25ドルを支払う。金額は増減する可能性があり、少なくとも計3億1000万ドル支払う。ロイター通信によると、アップルは不正行為は否定しているものの、訴訟負担を避けるために和解するという。
この問題は2017年に発覚。アップルが動作減速で新機種への買い替えを促しているとの見方も出ていたが、アップルは電池の劣化による不具合を避けるためだと説明。電池の交換料金を引き下げた。
フランス当局は今年2月、アップルが必要な情報を使用者に伝えなかったと判断したと発表。アップルは罰金2500万ユーロ(約30億円)を支払うことに同意した。(共同)
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