プロボクシングのWBA世界ミニマム級タイトルマッチが3日、タイ・ナコンサワンの野外特設リングで行われた。挑戦者で同級10位の田中教仁(35)=三迫=は、同級スーパー王者のノックアウト・CPフレッシュマート(29)=タイ=に12回判定負け。世界初挑戦での王座奪取に失敗した。
外の気温は約35度。巨大なテントのような建物の中に設置されたリングの上で、田中は12回を闘い抜いたが歴史的勝利をつかむことはできなかった。
1回はジャブを突いて右フック、左ボディーと上々の立ち上がりをみせたが、2回からプレスを強めてきたノックアウトに、3回に左フックでダウンを奪われた。その後は左のパンチを中心に攻めてくる相手に対して、カウンターの右を狙ったが、有効なパンチを当てることができずに12回終了のゴングを聞いた。
日本男子選手のタイでの日本ボクシングコミッション(JBC)公認世界戦は25敗1分けとなった。