野球評論家の張本勲氏(79)が1日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・0)の名物コーナー「週刊・御意見番」に生出演。新型コロナウイルスの影響でオープン戦が無観客試合での開催となったことについて持論を展開した。
番組では、無観客で行われた2月29日のオープン戦の結果を紹介。張本氏は、「スポーツ界も国民全体で対策していかないと。オープン戦なんてやることないですよ。やらないほうがいいですよ」と賛同。何十人もいる選手や球団・球場関係者がそれぞれ電車などで多くの人と接触して集まるため「感染する傾向は大なんですよ。だから3月20日、ぶっつけ本番でもいいんですよ。それくらい気を使わないと」とさらなる注意が必要だと語った。
司会の関口宏(76)が、オープン戦を中止したら練習にならないと指摘されると、張本氏は「1カ所でじっくりやればいいんですよ」と切り返し、観客を入れてのオープン戦は「そのお金でキャンプのお金を浮かせていたんですよ今まで。それは球団には痛いよ。だけど命と引き換えだったらこれは勝負にならんでしょう」と補足した。
関口が無観客だと選手がやりにくいのではないかと疑問をぶつけると、ゲスト出演していたサンケイスポーツ専属評論家の真中満氏(49)が前日に行われた東京ドームのヤクルト-巨人戦を見に行ったと切り出し「選手・監督の話を聞けばプレーに集中するからあまり関係ないかなという話はしていた」と答えつつ、巨人・岡本和真内野手が放ったオープン戦第1号ホームランについてスタンドにボールがぶつかる音がするだけで「僕ら見ている側は少し寂しかったです。一切沸かないですからね」と振り返った。
張本氏は「プロはやっぱりお客が相手だからね。お客のためのプロ野球、相撲、プロゴルフ。だから、お客がいないプレーは本当はやらないほうがいいと思いますよ」とまとめた。