レンジャーズのキャンプに参加している大引氏。特別研修コーチの立場だが、裏方仕事もこなしている 昨季限りで現役引退し、日本ハムの特別研修コーチとして業務提携しているレンジャーズに派遣された大引啓次氏(35)が、米アリゾナ州サプライズでのメジャーキャンプに参加。現地での奮闘ぶりを随時掲載する。第1回は多岐にわたるコーチの仕事についてつづった。
レンジャーズはメジャーや傘下の3Aなどの選手を含めると、約230人が同じ敷地内で練習を行っています。これだけ多くの選手がいるのに打撃投手は存在せず、野手担当のコーチがその役目を担います。日本に比べれば投球の距離が近く、ストライクばかりをテンポよく投げ込むのが特徴。さらにコーチの仕事は多岐にわたります。
例えばノック。ノッカーへのボール渡しやボールの回収、一塁で送球を受けるのもコーチの役割。私は17日(日本時間18日)からキャンプに参加し、午前中はメジャー、午後はマイナーの若手選手の練習場に行っていますが、既にグラブのひもが切れ、修理してもらいました。
また、選手の総数に対して、トレーナーの数は極端に少ない。1球団で選手が約70人の日本は8人ほどですが、レ軍ではメジャーや3Aなど全てのカテゴリーで計18人。
(1)ストレングス(トレーニングコーチのような役職)(2)アスレチックトレーナー(試合中の応急処置などを行う)(3)フィジカルセラピスト(けが人の治療やマッサージを施す)と分業化されています。メジャーを除けば各クラスに1人ずつで、ホテルの予約、飛行機のチケットの手配などマネジャー業も兼務します。
今後も、現地で感じたことをお伝えします。
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