ナイキと用具サポート契約した佐々木朗は同社のグラブやスパイク、ウエアを着用した(撮影・今野顕)
ギャラリーページで見る ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡高=は27日、キャンプ地の沖縄・石垣市で始まった若手選手らによる合同練習に参加。選手バスが球場に取り残された石垣島マラソンのゲートに接触する事故が起きたが、練習初日から約4時間半にわたるメニューを消化した。ナイキとの用具サポート契約も決定。初のキャンプに向けて、最速163キロ右腕への協力体制が整った。
気温20度。沖縄・石垣島は強風が吹く中で時折、暖かい日差しが照りつけた。佐々木朗は自身初上陸の地で初練習。充実した表情で4時間半の練習を振り返った。
「きょうはそこまで暑くもなく、やりやすかった。環境もとても充実しているので、うまく活用していきたい」
キャンプ地の石垣市で始まった若手選手らによる合同練習初日。新人が先乗りトレを行うのは球団初。不安と緊張が入り交じる中でハプニングに見舞われた。
選手を乗せたバスが球場のある石垣市中央運動公園に到着。だが球場駐車場の入り口に、前日26日に行われた「石垣島マラソン」のゲートが設置されたままになっており、進入しようとして屋根がゲートに接触。「ガリガリ」と音を立てた。
幸い選手に影響はなく、佐々木朗も気にするそぶりも見せずにグラウンドへと駆け出した。そして黙々とノックやランニングなどのメニューを消化。全体練習後、D4位の最速148キロ右腕・横山(専大松戸高)を相手に再びキャッチボール。最後は距離を約20メートルに縮め、威力のある速球を投げ込んだ。