甲子園室内を視察した和田TA(左)。5年ぶり現場復帰へ意欲を語った 2月に高知・安芸市で2軍キャンプの指導にあたる阪神・和田豊テクニカルアドバイザー(TA、57)が23日、西宮市の球団事務所で、若虎の全面支援を約束した。監督を退任して以来、5年ぶりの現場で、初日から打ち上げまで滞在。特に新人の変化に注目した。
「新人選手は自分でアマチュア時代にみているし、どういう選手か、ある程度把握しながらの指導になる」
フロントとして、アマチュアの現場にも足を運んできた。2001年から15年間も1、2軍のコーチや監督を歴任したが、入団前の姿を踏まえた指導は初めて。新人合同自主トレも視察して「2週間ちょっとで顔つきが変わっている」と目を細めた。
「指導者って、そういう変化を見逃さない(ことが大切)というか。『あっ、これだ』という瞬間が絶対にある。表情がちょっと変わるところを見逃さないように」
選手時代から虎一筋で36年目。タテジマの酸いも甘いも知る男は「後押し、バックアップは惜しまない」と誓った。 (安藤理)