【トロント(カナダ)15日(日本時間16日)=共同】巨人からポスティングシステムで米大リーグ、ブルージェイズに移籍した山口俊投手(32)が、本拠地ロジャーズ・センターで入団記者会見に臨み、先発ローテーション入りを目標に掲げた。元幕内谷嵐として活躍した父・久さん(故人)を追って相撲の道に進まなかった理由を聞かれると、「お尻を出すのが恥ずかしくなった」と答えて笑いを誘い、現地の人々の心もつかんだ。
会見に集まった人々の表情を、すぐに穏やかにした。ブルージェイズはメジャー全30球団で唯一、米国外のカナダに本拠地を置くチーム。山口は冒頭で、ともに公用語の英語にフランス語も交え「ハロー、ボンジュール、こんにちは」とあいさつした。
「僕の中でメジャーリーグは野球の最高峰。そこでどれだけ通用するか。頑張っていきたい」
巨人で昨季15勝、188奪三振、170投球回といずれも自己最高の成績を残した。日本では先発と救援で活躍し、14シーズンで2桁勝利を2度、横浜、DeNA時代には2桁セーブを4度マーク。チームはオフに昨季最優秀防御率の柳賢振、同10勝のロアークの獲得で先発陣を強化した。万能な活躍も期待されるが、山口は背番号1のユニホーム姿で「先発ローテーションの1枠を勝ち取るつもり」と力強く目標を掲げた。
冒頭に英語で自己紹介し「気温は寒いけど、トロントの人は温かいと感じている」と新天地の印象を口にした右腕。会見では、大相撲の元幕内谷嵐として活躍した父・久さんに関する質問も出た。相撲ではなく野球を選んだ理由を問われると「失礼かもしれないけど、大人になるにつれ、お尻を出すのが恥ずかしくなった。それで野球の道に」と明かし、笑いを誘った。
フロリダ州ダンイーデンで2月13日(日本時間14日)にキャンプイン。シーズンはヤンキース・田中、DeNA時代に同僚だったレイズ・筒香と同じア・リーグ東地区でプレーする。「田中投手は実績もメジャーの経験も違う。話ができる機会があれば参考にさせてもらいたい。筒香は同じタイミングで海を渡ってプレーできるので、また切磋琢磨できたらなと思う」。夢の舞台への道を、明るく歩み始めた。
「能力、人格はうまく適応できる」