せーの! 15年分の重みをかみしめながら主将のMF喜田がシャーレを掲げた (撮影・蔵賢斗)
ギャラリーページで見る 明治安田J1最終節(7日、日産スタジアム)横浜Mが15年ぶり4度目の優勝を果たした。Jリーグのリーグ戦史上最多6万3854観衆で埋まった本拠地で、2位のFC東京との直接対決に3-0で完勝し、令和最初の王者になった。4点差以上で負けない限り優勝する有利な状況でも守りに入らず、シーズンを通してFW仲川輝人(27)らを軸に攻撃的サッカーを貫き、7連勝でシーズンを締めくくった。
15年分の思いが詰まった歓喜の瞬間だ。FW仲川は終了の笛が鳴り響くと、両手の人さし指を突き上げ、天を仰いだ。
「やっとここまで来られた。マリノスに恩返しがしたいという思いでプレーをしていた。実現できてよかった」
リーグ戦史上最多6万3854観衆が埋めた本拠地。3点差で負けても優勝できる。そんな優位とは無関係に攻めの姿勢を貫いた。
前半26分にタイ代表DFティーラトンのゴールで先制。さらにFWエリキが加点し、前半で勝負をつける。後半32分にGK朴一圭が退場。それでも守りに入らず、FW遠藤が仕掛けて3点目。7連勝で締めくくった。
昨季、リスク度外視の攻撃サッカーを掲げるポステコグルー監督が就任した。DFラインを押し上げて前ががりに攻め、リーグ2位の56ゴールを奪ったが、失点も56(ワースト3位)を記録。一時は16位に落ち「J2に降格するんじゃないかハラハラした」と仲川は振り返る。
この記事をシェアする