禁止物質が混入したジェネリック医薬品(後発薬)を服用してドーピング検査で陽性反応が出た問題で、2020年東京五輪を目指すレスリング男子の阪部創(26)=自衛隊=が製薬会社の沢井製薬(大阪市)と陽進堂(富山市)に約6000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、東京地裁で開かれ、両社は棄却を求めた。
訴状などによると、阪部が昨年の全日本選抜選手権で服用した胃腸薬に問題があり、利尿作用のある禁止物質「アセタゾラミド」の陽性反応が出て同8月から約半年間の暫定資格停止処分を受けた。薬は陽進堂から原薬を仕入れて沢井製薬が販売していた。
沢井製薬は健康被害が生じる可能性はなく、安全性を欠くとはいえないと主張。陽進堂も責任の範囲外であるとした。
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