改めて藤浪の投球を間近で見た山本昌氏は「強烈だね。すごい球を投げるのは知っていたけど。100球中80球ああいうボールがいけば、絶対完封する。そういう確率をどんどん上げたい」と不振脱出の手助けにヤル気満々。50歳まで現役を続け、引き出しは球界随一。ときに大胆に、ときに繊細に導き、藤浪を生まれ変わらせる。 (織原祥平)
「チェンジアップを投げる感覚が、いいストレートにつながるといわれた。僕の(チェンジアップ)は抜く意識が強かったけど、指にかけながら投げるというものだった」
「ショートスローの話でした。外野手という前提ですけど、短い距離を投げることもあるので」
★2019年の藤浪VTR
キャンプでは2016年から悩む制球難の解消に取り組み、オープン戦でも右腕を下げるなどフォームを微調整したが、納得のいく結果が得られず、3月2日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で2回2安打無失点だったのを機に志願して2軍へ。プロ入り後、初めて開幕を2軍で迎えた。8月1日に1軍昇格し、同日の中日戦(甲子園)で先発するも4回1/3を4安打1失点、8四死球。翌2日に登録を抹消され、そのまま2軍でシーズンを終えた。ウエスタンでは14試合に登板して3勝6敗、防御率3・84。シーズン終了後はフェニックスリーグに参加して、中継ぎでも調整した。
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