存在感のある演技で出演作に花を添えてきた李。早く元気な姿が見たい=2008年3月31日撮影
ギャラリーページで見る 女優、李麗仙(77)が脳梗塞を患い、闘病していることが18日、分かった。複数の関係者の話を総合すると、東京都内にある病院併設の施設に入所し、治療・リハビリに励んでいる。
脳梗塞を患ったのは昨年。10月に自身が主宰する状況劇場公演「隅田川」を南青山の銕仙会能楽堂で上演予定だったが、企画中に病魔に襲われたという。同9月には体調不良により同公演を中止すると発表されていた。
実力派で知られる李は1995年にTBS系「3年B組金八先生」の第4シリーズで主人公の教師、坂本金八(武田鉄矢、70)と対立する中学校教頭を熱演。舞台、ドラマ、映画などで幅広く活躍し、個性的な演技で「アングラの女王」の異名を持つ。
長年にわたって演劇界を牽引。近年は、能作品を参照にして書き上げた作品の上演にこだわっており、2017年には状況劇場公演「六条御息所」で迫力のある芝居を披露していた。李に親しい関係者は「彼女は女優復帰に向けて、リハビリに励んでいます」と話しており、舞台に戻ったあかつきには持ち前の力強い演技を披露してくれそうだ。
私生活では67年に劇作家で俳優、唐十郎(79)と結婚して翌68年に長男で俳優、大鶴義丹(51)をもうけたが、88年に離婚している。
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