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【虎のソナタ】虎党はラグビーW杯どころじゃない!?

甘いマスクでも人気だった井上貴朗。人柄も抜群でした

 タイガースの首の皮はまだつながっておりますぞ、皆の衆!!

 気合入りまくりでした。

 「絶対勝ちます 打ちます 頑張ります!」

 カープの主砲・鈴木が25日夜、ブログを更新。『全力で!』のタイトルで、この日の中日戦に向けた決意を綴っていました。

 「みんな燃えていますよ。大瀬良投手も中3日でベンチ入りしています。勝てば3位が決まるし、赤松さん(真人外野手)の引退試合ですから」

 カープ担当柏村翔も気合が入っていました。チームの今季最終戦にベンチ入りした赤松は「できれば代走で出場したい。(盗塁を狙って)走りたいです」と話していたそうです。

 それをチームメートも知っていたから、勝って3位を決めるだけじゃなく、点差を開いて、終盤、赤松が盗塁を狙える展開にしたいと燃えていたのです。もちろん、クライマックスシリーズに出たい気持ちは阪神も同じ。デスク阿部祐亮は出勤前に大阪・福島区の自宅から近い阪神電鉄本社に立ち寄りました。オーナー報告が予定されていたため、久々に球団関係者にごあいさつをと思ったのです。すると谷本修球団副社長兼球団本部長から、顔を合わせるなり、こう聞かれました。

 「中日さんは今年、マツダスタジアムではどうでしたっけ」

 阿部は口ごもり、具体的な数字はのみ込みました。中日は今季マツダスタジアムで1勝10敗。「ひとつ勝っただけ」「勝つ確率1割以下」とは言えなかったのです。


 ウエスタン・リーグは一足先にこの日、全日程を終えました。昨季優勝した阪神は今年は3位。個人タイトルも、2軍でそのタイトルを取っていてはいけない秋山の最多勝(10勝)だけでした。

 「ウエスタンの最終戦で思い出すのが、2001年の井上(貴朗)投手です。最終戦で規定投球回に達して最優秀防御率を獲得したので、『おめでとうございます』と取り囲んで取材したんですが…」

 当番デスクの堀啓介が当時を思い出して神妙な表情でした。井上投手が取材後、なかなか寮の中から出て来ない。ようやく出てきたときに「何かあったんですか?」と聞くと「何もないよ!!」。報道陣を振り切るように車で走り去っていったのです。その5分後。

 「井上さんが戻ってきて。『すいません。戦力外通告を受けました。みなさんにウソを言ったまま終わりたくないので…』と。帽子をとって、涙を流す井上さんをみて、もらい泣きしてしまいました」

 人生には3つの坂がある。上り坂と下り坂、そしてもうひとつは「まさか」だ。と言ったのは松下幸之助さんです。そして「まさか」は、けっこういろんなところで起きます。

 「あした(28日)のDeNAの先発は今永投手。29、30日の中日は柳、大野雄投手でしょう」

 ウエスタン最終戦の取材を終えて編集局にあがってきたトラ番竹村岳も、いつもの威勢の良さがありませんでしたが、中日が七回に4-1とした瞬間、「あっ」と叫んで、もしかしたら…という表情に。まだわかりません。あと3試合。3連勝なら3位。まずは28日。虎ファンはラグビーW杯どころじゃなくなりました。

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