台風接近のため、試合と引退セレモニーが順延 菊池涼(左)とキャッチボールをした広島・赤松=マツダスタジアム(撮影・加藤孝規) プロ野球界では前例のない胃がんからの1軍復帰を目指していた広島・赤松真人外野手(37)が22日、広島市南区のマツダスタジアムで引退会見に臨んだ。会見中に菊池涼介内野手(29)、松山竜平外野手(34)が乱入する一幕も。この日の広島-中日の台風接近による中止に伴い、引退セレモニーは27日に延期される。
--ファンへの報告と気持ち
「15年間すごく長い間でした。これといった成績は残していないですけど、ファンの声援のおかげなので、本当に感謝している」
--15年は長く感じた
「野球をやっているとき、病気になる前まではすごく早かったイメージですけど、病気になってからすごく遅く感じました」
--引退の理由は
「病気になってから、引退は覚悟していた。決心、引退しようと思ったのは今年に入ってから。出番、起用方法は若手を使わないといけない。そこで間隔が空いたときにパフォーマンスが出せるかといったときにそうでなかった」
--帰塁とかできなかったプレーは
「反応ですね。よ~いドンで走る、走塁練習であったり、自分のペース投げる遠投はそこまで落ちたとは思わなかったけど、とっさのプレー。野球は相手に合わせるスポーツなので、その合わせるのが0コンマ遅れると致命傷になる。そこが一番力が衰えましたね」
--そこにもどかしさを感じていた
「それはもう仕方ないことだと思う。病気になったからではなく、年齢を重ねたからなので何もいいわけをすることはない」
--家族には引退をどのようなタイミングで知らせた
「自分ではだいぶん前から意識をしていたのですが、そのときは家族に言わなかった。タイミングはだいぶん遅かったです。発表よりちょっと前ぐらいだと思います」
--家族には言えなかった
「言えなかったですね。やっぱり一番、本当に、近くで支えてくれていたので、言うタイミングが難しかったですね」