マラソングランドチャンピオンシップ(15日、明治神宮外苑発着)東京五輪のマラソン代表選考レース。女子は前田穂南(23)=天満屋=が優勝し、東京五輪代表に決まった。2位に鈴木亜由子(27)=日本郵政グループ=が入り、代表切符を手にした。
身長166センチで手足が長く、軽やかに駆けた。前田は2017年8月の北海道を制し、女子一番乗りでMGC出場を決めた。計画的に筋力やスピードの強化を図ってきた2年間。悲願の五輪代表を目指し、成果の全てをレースにぶつけた。
実業団で花開いた。強豪の大阪薫英女学院高出身だが、全国高校駅伝は3年間控え。1学年先輩でMGCでもライバルとなる松田瑞生(24)=ダイハツ=がエースとして活躍したのとは対照的に、都大路を1度も走ることはなかった。
15年に天満屋に入り、徐々に力をつけた。17年1月に初マラソン。2戦目でMGCの切符を獲得すると、18年1月の大阪国際は自己記録の2時間23分48秒で、松田に次ぐ2位に入った。ここ2戦は故障や悪条件に苦しんだが、東京五輪代表に成長した。