水泳の日本学生選手権の応援に姿を見せた、池江璃花子(中央)=6日、東京・辰巳国際水泳場(撮影・松本健吾)
ギャラリーページで見る ■9月10日 白血病と闘っている競泳女子の池江璃花子(19)の姿をテレビのニュースで見た。東京・辰巳国際水泳場で行われた競泳日本学生選手権。プールサイドで3日間にわたり在学する日大勢に声援を送った。最後に部員との記念撮影でマスクを外したが、ちょっぴりふっくらして元気そうで何よりだった。
2月中旬の白血病公表以来、ホームページやSNSを通じて近況を報告しており、先月には東京ディズニーランドを訪れ「ずっと行きたかったので大満足の一日でした」と画像も公開した。今回3日続けて応援することができたのは、まだ一時退院の段階とはいえ治療が順調にいっているということだろう。
池江の声援もあって日大は男子が2007年以来12年ぶり37度目の総合優勝を果たした。女子は5位だったが、「男女とも池江が高校のとき日大で一緒に頑張ろうと声をかけ入ってきた有望な1年生が多い」と大学関係者。1年生ながら男子400メートル自由形で優勝した吉田啓祐は「本当に応援にきてくれた。璃花子を勇気づけられたんじゃないか」と喜んだ。
大学(スポーツ科学部)は目下「休学」扱い。「夏季の集中補講や課題提出も考えていたが、まだそこまで時間が取れないようだ。条件が整えば万全のサポートをしたい」と前出の大学関係者。本人は単位に関係なく、自分でトレーニング方法などの課題を見つけて教科書で個人的に勉強しているという。
勝利の女神となった池江はマネジメント会社を通じ「今年は出られなくて本当に悔しかったので必ずリベンジします。GO!日大」とコメントした。焦らず病に打ち勝って、いつの日かプールに帰って輝く笑顔を見せてほしい。(今村忠)