猪木氏は赤いマフラーを握りしめ「1、2、3、ダー!」でイベントを締めくくった=2日午後、東京都三鷹市(撮影・梶川浩伸)
ギャラリーページで見る 元プロレスラーで参院議員でもあったアントニオ猪木氏(76)が2日、東京都内で行われた居酒屋チェーンとのコラボメニュー記者発表会で、先月27日に妻、田鶴子(たづこ)さんが亡くなって以来初めて公の場に姿を現した。猪木氏の専属カメラマンだった田鶴子さんは、コラボメニュー企画でも撮影を手がけており「最後までがんばった」としのんだ。自ら「ちょっと元気がない」と発言するなど気落ちした表情も見せた。
リングの入場テーマ曲「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~」が流れる中、赤いマフラーに赤ネクタイ、赤いつえを右手に登場した猪木氏。
「元気ですかー!」
いつもの雄たけびをあげたものの、すぐに「ちょっと元気がない。年なのかな」とややトーンダウンした。
ラグビーW杯日本大会の開幕(20日)が迫る中、この日は「白木屋」など居酒屋チェーンを展開するモンテローザ(本社・東京都武蔵野市)が行った「ラグビー応援!元気ですかー!!」キャンペーン発表会に出席。猪木氏は期間限定メニューでコラボした。先月27日に亡くなった田鶴子さんは、このキャンペーンに使われる写真の撮影も手がけたという。
「自分でやった仕事を見届けるまではと、最後までがんばった」と亡妻の最後の様子を語った。
田鶴子さんは猪木氏の専属カメラマンやマネジメント事務所の副社長も務めるなど、公私にわたって支え続けた。生前、「私にもしものことがあっても、猪木のスケジュールは変更しないで」と周囲に語っていた。