秋山が五回に窮地からチームを救う逆転打を放った(撮影・中井誠) (パ・リーグ、西武4-2日本ハム、19回戦、日本ハム10勝9敗、20日、メットライフ)西武は20日、日本ハム19回戦(メットライフ)に4-2で勝利。秋山翔吾外野手(31)が、1点ビハインドの五回に逆転の2点打を放った。連続試合安打を16試合に伸ばしたリードオフマンはこの日、出場選手登録日数が9年に達し、海外フリーエージェント(FA)権を取得。球界関係者によると権利の行使は確実な情勢で、さっそく試合後には即日残留交渉が行われた。昨オフにはメジャー挑戦の可能性を示唆しており、去就が注目される。
日本球界が誇る安打製造機、秋山にとっては、節目の日。それでも今はチームが最優先だ。0-1の五回1死満塁。日本ハム先発、ロドリゲスの投じた151キロのツーシームを右前にはじき返した。
「ボールを動かす投手が増えているが、自分の中で対策はもっている。『絶対に打つ!』という強い気持ちで打席に入りました」
2者が生還。逆転に成功し、殊勲の男は塁上でうなずいた。引き分け、もしくは負ければ自力優勝が消滅するチームの危機を主将が救った。
この日、出場選手登録日数が9年に達し、海外FA権の資格取得条件を満たした。今季が3年契約最終年。昨オフに、球団から提示された大型の複数年契約は固辞した。
球界関係者の話を総合すると、権利行使は確実な情勢。シーズン終了後に愛着のある西武の残留も含めて、ベストな選択肢を探る意向だ。憧れのメジャー挑戦については、「残るのか(メジャーに)行くのか。大きな決断をするタイミングはオフになる」と語っている。
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