(パ・リーグ、日本ハム4-9ロッテ、19回戦、日本ハム11勝8敗、14日、東京D)待ち焦がれた瞬間がやってきた。ロッテのドラフト3位左腕・小島和哉投手(23)=早大=がプロ初勝利。達成時の約束だった「コジマじゃないよ。オジマだよっ!!」Tシャツを身につけ、「勝ったよ~!!」。初登板から全5試合、スタンドで見守り続けた両親に向けて絶叫した。
「結構長くかかったけど、この勝ちで次につながることもある。早大の先輩、和田さんのように長く投げ続けたい」
切れのある直球で6回4安打、6奪三振。5回までは前回登板から11回連続無失点で、自己最多の114球を投げ抜いた。昨夏の甲子園準優勝の日本ハム・吉田輝との投げ合いを制し、2013年春の選抜優勝投手が威厳を示した。
プロを目指して早大へ進んだ。1年春から神宮デビューも、3年秋は1勝止まり。「球威も落ちていた。プロは無理だ」。当時の高橋広監督(現神戸医療福祉大監督)から厳しい言葉が飛んだが、小島の心は折れなかった。自分を追い込み「3年の10月頃から練習に取り組む姿勢が全く変わった」と同監督を驚かせ、4年時は春秋とも4勝。入学時から一度もぶれなかった「プロ一本」の思いを実らせた。
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