劇中で乗馬シーンに初挑戦した本仮屋(左)と共演の瀬川亮。ヒロイン同様に成長する若手女優の姿は視聴者の共感を呼んだ=2005年撮影
ギャラリーページで見るNHK連続テレビ小説の歴代ヒロインに迫る大型連載「朝ドラのころ」の8月は、2005年「ファイト」の本仮屋ユイカ(31)。1154人が参加したオーディションを突破し、初めて10代の女優として全話通しでヒロインを演じた。定番の明るくさわやかな主人公とは違い、家族や友情の問題に悩む姿は話題に。劇中同様に悩みながら駆け抜けた11カ月間の撮影や、両親役の緒形直人(51)、酒井法子(48)との思い出などを全4回にわたり語る。
初めて受けた朝ドラのオーディションで、「ファイト」のヒロインに選ばれたんです。取材では参加人数をすぐ答えられるように「良い子よ(1154人)」って覚えていました(笑)。
何度もチャレンジして決まる方も多い中で、私は幸運でしたね。というのも、オーディションではヒロインの優と親友の里夏が会話するシーンに挑戦して…。会場には偶然、私の親友の貫地谷しほりちゃんがいて、一緒に組んで交互に演技をしたので、自然と感情移入することができました。
オーディション後、しーちゃん(貫地谷)に「ユイカは絶対に受かるから頑張った方がいい」と言われて、本当にその通りに。だからすごくびっくりしたし、うれしかったけど、どこか予感していた部分もあって…。
しーちゃんに背中を押してもらったと感謝していたので、彼女が2007年の朝ドラ「ちりとてちん」のヒロインに決まったときは、すごくうれしかったですね。