麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたイエーツ容疑者。トヨタ自動車ではFBとして活躍していた コカインを所持したとして愛知県警は27日、麻薬取締法違反の疑いでラグビー・トップリーグの名門トヨタ自動車に所属するイエーツ・スティーブン容疑者(35)=名古屋市=を逮捕した。同チームでは、20日に同容疑で社員の樺島亮太容疑者(28)が逮捕されたばかり。W杯日本大会の開幕を9月20日に控え、ラグビー界には衝撃が走った。
ラグビー界の名門に、またしても激震だ。トヨタ自動車所属の選手2人がコカイン所持の容疑で相次いで逮捕されるという異常事態に発展した。
27日に逮捕されたのはイエーツ容疑者。ニュージーランド出身で、ポジションはFB。過去に7人制の母国代表にも選ばれたこともある実績の持ち主だ。2008年にトヨタ自動車に加入し、15年には日本国籍を取得していた。
愛知県警によると、20日に逮捕された樺島容疑者の捜査の過程で容疑が浮上した。逮捕容疑は27日午後0時15分頃、名古屋市内の自宅の寝室でポリ袋に入ったコカイン若干量を所持した疑い。イエーツ容疑者は「所持すると法律に違反すると十分認識していた」と容疑を認めている。県警はコカインの入手経路を調べている。
この逮捕を受けて、日本ラグビー協会の岡村正会長(80)は「同じチームから2人目の逮捕者が出たことは、日本ラグビーの根幹を揺るがす大変な事態」とするコメントを発表した。
トヨタ自動車は樺島容疑者の逮捕後、22日に開幕したトップリーグ杯の出場を自粛するなど活動を中止している。同社は公式ホームページで「ラグビーW杯ならびに東京オリンピック・パラリンピックの開催が目前に迫り、日本のスポーツにとって極めて大切な時期」に不祥事を起こしたことについて謝罪した。
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