後半10分に決勝ゴールを決めた倉田(右)。大阪ダービーを制し、今季ホーム初勝利を挙げた(撮影・水島啓輔) 明治安田J1第12節最終日(18日、パナソニックスタジアム吹田ほか)令和初の大阪ダービーはG大阪が1-0でC大阪に競り勝った。後半10分にMF倉田秋(30)が決勝ゴール。負ければ最下位転落という崖っぷちの中、今季ホーム初勝利で8試合ぶりの白星を挙げた。神戸は横浜Mに1-4で敗れ、泥沼の7連敗となった。
ワントラップで相手マークを外し、勝負あり。青黒に染まるサポーターの前で、右足の弾丸シュートを突き刺した。MF倉田が値千金の一撃で大阪ダービー4連勝をもたらした。
「もう…最高です! 気持ちを込めて、打ちました。全員がひとつになって戦った結果です」
後半10分、3バックの右でJ1デビューを果たしたDF高尾が起点となり、MF高江からの縦パスに倉田が反応。ペナルティーエリアに走り込み、ゴール右上に豪快弾を決めた。
「われわれのポジションや状況を考えたとき、もうやるしかない、という話をしてきた」。大一番で宮本監督の大きな決断が光った。従来の4バックから3バックにフォーメーションを変更。MF遠藤やMF今野らベテランをスタメンから外し、ともに20歳の高江とMF福田、22歳の高尾の3人をリーグ戦今季初先発させた。すると、高尾と高江の2人が先制点に絡み、采配が的中。「チームが勝つ可能性を求めて、メンバーを構成するのが監督の仕事」と結果で証明した。
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