九回、広島・代打の小窪哲也に同点の押し出し四球を与えたヤクルト・梅野雄吾 (セ・リーグ、広島9x-7ヤクルト=延長十回、8回戦、ヤクルト5勝3敗、15日、マツダ)最大5点あったリードを守りきれなかった。7-3の九回、抑えの梅野が4安打2四球で4失点(自責点2)。延長十回にサヨナラ負けを喫し、小川監督は「ここの球場は、どうしてもミスが失点につながってしまう」と険しい表情を浮かべた。
悪夢に襲われたのは九回だ。石山が離脱する中、抑えを務める梅野が勢いに飲まれた。1死一塁からバティスタの三ゴロを太田が弾いてピンチを広げ、そこから4失点して延長に突入。先発のスアレスが上半身のコンディション不良を訴えて一回で緊急降板し、二回以降を継投でしのいでいただけに、もう余力はなかった。
打線は入団以来10連敗を喫している大瀬良を攻め立ててKOしたが、初勝利はならず。首位・巨人とゲーム差なしに詰め寄る好機だったが、逆に広島、阪神に2位で並ばれる痛い敗戦となった。 (長崎右)
「悔しいです。状態は悪くなかった。九回が難しいのは分かっていたのですが」
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