マスターズ第1日(11日=日本時間12日、オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)14年ぶり5度目の大会優勝を狙うタイガー・ウッズ(43)=米国=が2アンダー70をマークし、首位に4打差の11位と上々の発進をみせた。ブライソン・デシャンボー(25)とブルックス・ケプカ(28)=ともに米国=が6アンダー66で首位に並んだ。松山英樹(27)=LEXUS=は3オーバー75で63位と出遅れた。
ウッズが5度目の「グリーンジャケット」に吉兆だ。70で回って首位に4打差の11位。上機嫌に声を弾ませた。
「4勝のうち3勝が、その数字だったことは知っている。だから、再び優勝できると期待している」
ホールアウト後、報道陣に囲まれて「70」にまつわるデータの質問が出るとニヤリと笑った。過去21度出場で4勝のウッズ。「マスターズ」の第1ラウンドに70を出したのは過去5度あり、そのうち実に3度(1997、2001、02年)で優勝している。
2番(パー5)でバーディーを先行させ、9番(パー4)では左の林から2打目を1メートルにピタリ。14番(パー4)では林の中から高弾道でグリーンを捕らえ、7メートルをねじ込んだ。フェアウエーキープ率64%、パーオン率61%とまずまずのプレーで「悪くないスタートがきれた。ショットも良かったし、パットのスピードもあった」と納得の表情だった。
15年大会以降は苦難の日々が続いた。腰や背中の痛みで日常生活もままならない中、数度の手術を経て昨年3年ぶりに出場。結果は32位だったが、昨年7月「全英オープン」6位、続く「全米プロ」2位と優勝争いを演じ、昨季最終戦「ツアー選手権」で初日からトップを守っての完全優勝で復活を遂げた。
「まだ初日だし、ここからだ」。ラッキーナンバーを携えた43歳が、05年以来の頂点に向けてさらに調子を上げていく。(白石大地)
「11番から13番のアーメンコーナーで伸ばせた。最高のスタートになった」
「60台を目標にしていた。18番も(2打目を)ウエッジで打った。この年齢で飛距離が伸びているのは大きい」
「何ホールかは寄せられない難しいピン位置だったから、4アンダーはとても満足」
「風もなく、難しいコンディションではなかった。その中で6ボギーは多過ぎる。簡単なところからミスした」
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