生え抜き4番という大きな期待を背負い、プレッシャーと戦う背番号3は試合終了約30分後、誰よりも遅くロッカーを出て、口を真一文字に結んだままクラブハウスに引き揚げた。指揮官は「(重圧を)背負う打順だもん。そこで悠輔自身が成長していかなアカン」と奮起を促し「(打順の変更は)考えていないです」と降格を否定した。
先発・笠原を打ち崩せず今季、左腕にはこれで5連敗。今季最多の借金「3」という数字以上に課題は山積だ。
「流れを自分たちで持ってこないと。先に先にいけるようにやっていかないとダメかなと思う」
敗れても整列し、ファンに頭を下げる矢野阪神には拍手が送られた。だが、こんな試合での拍手は不本意。今度こそ、勝利という結果で、大きな拍手をわかせてみせる。(大石豊佳)
◎…大山の途中交代は昨年6月3日の西武戦(メットライフ)で八回に代打・板山を送られて以来。この後、打撃不振で同22日に2軍降格した
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