高校日本代表候補研修合宿(6日、奈良県内)驚異の163キロが出た!! 今夏に韓国で開催される、野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)の高校日本代表1次候補による研修合宿は第2日を迎え、実戦形式の練習が行われた。今秋のドラフト会議の1位指名候補、大船渡(岩手)の佐々木朗希(ろうき)投手(3年)が登板し、自己最速を6キロも更新する163キロを計測。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(24)が花巻東(岩手)時代にマークした160キロを超え、高校最速を記録した。
自慢の剛速球が、うなりを上げた。佐々木が内海(横浜)の外角低めに投じた3球目だった。中日のスカウトが持つスピードガンに「163」と驚がくの数字が表示されると、バックネット裏で視察した日米12球団、約50人のスカウト陣が騒然となった。
「すごく緊張して変な力が入ったが、出てよかった。春の時点で(160キロを)投げたかったし、何となくいけるかなと思っていた」
U18W杯の高校日本代表1次候補による合宿2日目。この日は実戦形式の練習が行われ、佐々木は先頭の森(桐蔭学園)から対戦した6人すべてから三振を奪った。
25球中、14球の直球を投じ、すべての直球が150キロを超えた。163キロは1球で、161キロが2球。前に飛んだのはファウルの1球のみ。無死一塁と設定された場面ではクイックモーションから161キロを計測した。
佐々木と同じ岩手県出身の大谷を超えた。花巻東時代に最速160キロ(球場表示)だった大谷を上回り、高校球界で最速。日本選手でも、プロ入り後に165キロを計測した大谷に次いで2番目だ。
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