女優、松本穂香(22)が映画「わたしは光をにぎっている」(中川龍太郎監督、年内公開)に主演することが2日、分かった。同作は世界4大映画祭の「第41回モスクワ国際映画祭」(18~25日開催)の特別招待作品に決定。松本にとって出演作が海外映画祭に正式出品されるのは初めて。現地の上映会で世界デビューを飾る新進女優は「自信を持って参加したい」と喜びをあふれさせた。
2017年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で福島弁のおっとりキャラ、澄子を好演し、昨年7月期のTBS系「この世界の片隅に」で連続ドラマ初主演を果たした松本が、念願の海外デビューを飾る。
主演映画「わたしは光をにぎっている」は、新進気鋭の中川龍太郎監督(29)のオリジナル作品。故郷の長野で祖母と民宿を営んでいた純朴な女性が上京し、居候先の銭湯でさまざまな人たちと出会い、成長する物語だ。auのCMなどでつぶらな瞳とほんわかとした雰囲気を醸し出す松本が、「わたしは-」では内気で無口な女性役に挑戦。表情やたたずまいなど繊細な演技で複雑な心情を表現した。
同作は「第41回モスクワ国際映画祭」に正式出品され、松本は映画祭後半に予定されている上映会参加のために現地入りが決定。作品の魅力について「私たちの暮らす世界はとてもはかなくて、だからこそ美しいのだと感じました」と力説し、「海外での上映はひとつの目標でした」と念願が叶い、大感激。「不安もあり、ドキドキもいっぱいですが、堂々と自信を持って参加したいです」と上映会を心待ちにしている。
17年の「第39回モスクワ国際映画祭」では中川監督の前作「四月の永い夢」が国際映画批評家連盟賞を受賞しており、現地では松本の熱演に注目が集まっている。
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